マスコンクリート施工時の問題点であるセメントの水和熱による温度応力、及び温度ひび割れについての解析を事前に行い、コンクリート構造物の品質向上のための1つの手段なればと考えております。
初期欠陥を防ぐことでライフサイクルコストを低減し、低コストで高品質の構造物を未来のために作っていきたいと考えております。 |
★コンクリート温度応力解析の必要性 |
平成20年3月にコンクリート標準示方書が改訂となり、設計段階での温度応力解析の手法が明記されました。また、施工段階での照査の方が合理的である場合や設計段階と施工段階の両者で照査を必要とする場合も考えられるとも明記されています。 設計段階でのひび割れに対する照査を行っていたとしても、施工時期や施工手順、養生方法などの条件によって照査結果は変化するため、施工段階での詳細な照査を行うことが重要となってきます。 最近では、特記仕様書にひび割れ照査を行うよう指定される場合も多くなってきています。 |
★コンクリート温度応力解析の目的 |
「耐久性」「安全性」「使用性」「耐震性」は構造物の所用の性能に影響するような初期ひび割れが発生しないことが前提とされているため、初期ひび割れの発生を抑制することは必要不可欠なことです。 土木で扱われる構造物の多くが、”マスコンクリート”であることから、水和熱による温度ひび割れが発生しやすく、土木技術者を悩ませてきました。このような現状の中、事前にひび割れの発生を予測し、対策をすることで「高品質・長寿命のコンクリート構造物を創る」ということを目的としています。 |
・ひび割れ指数として数値化 | ||
従来、経験上で予測していたものが、解析を行うことにより「ひび割れ指数」として数値化することが可能です。また、3次元モデルで解析を行っているので何処にひび割れが入りやすいかが、容易に判断できます。(解析事例はこちら) | ||
※ひび割れ指数・・・ひび割れ発生の確率を判断するための指標 |
・評価点アップに | ||
工事発注者様から大変ご好評を頂いており、工事完成時の「高度技術」や「創意工夫」の評価点アップが期待できます。※3次元有限要素法による解析として。 また、入札時の技術提案書に記載することで加点対象となることも期待できます。 |
納品までの流れ |